ガイドポスト


二人が住んでた街の隅で
一人の男がそっと消えた
何も無かったかの様に
枯葉は落ちて
海沿いの道へと飛んで行ったんだ

きっと君はその枯葉のように
生きたいとそう思うんだろう
風に身を任せて
目印も立てずに
生きてゆくのはそんなに楽じゃない

あの島にかかる桟橋で
あの雲のすきまから何が見えた
くだらないもの全て投げ捨てて
思い思いのまま地図を描こう

消えた消えたこの世界から
無くなったものは見えるはずが無い
君はそこでひざをついて
夜が明けるまで泣いていたよ

あの島にかかる桟橋で
あの雲のすきまから赤い星が
くだらないもの全て投げ捨てて
あの星に照らされた道を歩こう